HIV検査

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「もし、HIVに感染していたら・・・」

HIV感染の不安が、現実のものとなるのが怖くて保健所や病院に行けない人がいます。

まさに、かつての私自身がそうでした。

でも、あなたにとって本当に怖いのは、HIVに感染していることではなく、感染に気付かないまま「いきなりエイズ」を発症することです。

エイズ発症前に坑HIV治療がスタートできれば、エイズ発症を防ぐことも可能です。

早期のHIV検査は救命的検査であり、あなたの命を救います。

 

ここではあなたがHIV検査を受けるための方法、注意点を詳しく解説しています。

また、保健所、病院、郵送式検査、この3つでHIV検査を受ける場合のメリット、デメリットについても解説しています。

 

この記事を読んで、あなたが勇気を出してHIV検査を受けることを願っています。

 

HIV検査とは?

HIV検査とは、あなたがHIVに感染していないかどうかを調べる検査です。

では、あなたはHIVとエイズの違い、ご存知ですか?

HIVとエイズのちがい

HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことです。

HIVは人間の身体を外部から侵入するウイルスや細菌から守ってくれる、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)に取りつき破壊していきます。

するとHIVに感染した人は段々と免疫力が弱っていき、普通なら感染しないような病原体にも感染しやすくなります。

そして様々な日和見感染症を発症してしまうのです。

これがエイズと言う状態です。

 

エイズ(AIDS)はAcquired Immuno-Deficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)の略です。

つまり、エイズは単独の、特有の病気を指す言葉ではなく、HIV感染による免疫不全が引き起こす症候群をまとめてエイズと呼ぶのです。

現在、23種類の病気がエイズ指標疾患として決められており、HIV感染が原因でこの23種類のどれか1つでも発症すると、その時点でエイズ患者と認定されます。

従って、HIVに感染しただけではエイズ患者ではありません。

 

なお、HIVは大きく分けてHIV1型と、HIV2型の2種類があります。

日本ではほとんどがHIV1型であり、HIV2型は過去に数例しか報告されていません。

ただ、可能性は低くてもゼロではない為、保健所や病院、郵送式検査でも両方のHIVを検査しています。

HIV感染症はARTによって致死的疾患ではなくなった

かつてHIVに感染すれば5年から10年先にエイズを発症し、そこから2年以内に死に至ることがほとんどでした。

HIV感染症は治療できない致死的疾患だったのです。

しかし、現在は違います。

1997年頃からART(多剤併用法)と言う治療法が始まりました。

ARTは体内で変異を繰り返すHIVに対抗するため、3種類以上の薬を同時に使用する治療法です。

このARTによってHIVを体内から完全に消滅させることは出来ないまでも、エイズ発症を防ぐことが可能になりました。

その結果、HIV感染症は致死的疾患ではなくなったのです。

病変死亡者数

エイズ動向委員会年報参照

早期のHIV検査は救命的検査 「いきなりエイズ」を防ぐ

ARTによってHIV感染症が致死的疾患ではなくなったとは言え、早期発見、早期治療の方が命が助かる確率が高いのは他の病気と同じです。

特に、エイズ発症前に治療開始することが大事です。

ところが、日本ではHIV感染が見つかった時、すでにエイズを発症している「いきなりエイズ」の割合が30%ほどあるのです。

HIV感染者といきなりエイズ

エイズ動向委員会年報参照

 

特に40代以上に「いきなりエイズ」が多く、60代では50%を越えています。

年代別いきなりエイズ

エイズ動向委員会年報参照

 

早期のHIV検査は「いきなりエイズ」を防ぐ、救命的検査なのです。

 

HIV検査の手順

HIV検査の流れ、手順について説明します。この手順は保健所でも病院でも同じです。

ざっくり大きく言うと、HIV検査はスクリーニング検査と、確認検査の二段階に分かれます。

スクリーニング検査で陰性が確定すると、確認検査は不要になります。

スクリーニング検査で陽性、または保留になると次のステップとして確認検査を受けることになります。

では、各手順を詳しく解説していきます。

 

HIV検査の手順

 

【①問診・面談】

病院なら問診、保健所なら簡単な面談があります。

ここで、あなたが検査を受ける目的や、感染した可能性がある日からどのくらい時間が経過しているか、などの質問があります。

保健所では簡単なアンケート用紙も用意されています。

 

基本的に、保健所の場合は匿名検査であり、あなたの個人情報は出す必要がありません。

面談やアンケートでも、あなたが答えたくなければ無理に答える必要はありません。

しかし、病院では個人情報は分かってしまいます。(病院によっては匿名検査もあり)

 

しかし、あなたがどの病院でHIV検査を受けても検査結果については守秘義務があって、あなたの了解なしに第三者へ情報を洩らされる心配はありません。

 

【②スクリーニング検査】

HIV検査は、スクリーニング検査と呼ばれる一次検査と、確認検査と呼ばれる二次検査の組み合わせで行われます。

まず、スクリーニング検査ですが、スクリーニングとは「振い分け」と言う意味です。

採血した検体(血液)を、「陰性」と「陽性」に振い分けをします。

 

このスクリーニング検査は非常に感度が高い検査で、怪しいウイルスがいたら絶対に見逃しません。

でも、あまりに感度が高すぎて、HIVに感染していないのに間違って感染している、「陽性」と判定してしまうことがあります。

これを「偽陽性」と呼び、確率的には1%くらい発生します。(保健所配布資料による)

 

以上のように、あなたがスクリーニング検査で「陰性」と判断されれば、問題なく感染していないことになります。

しかし、「陽性」と判断された場合には、それが本当の「陽性」なのか、「偽陽性」なのか、更に検査を行うことになります。

それが確認検査です。

 

なお、スクリーニング検査には「即日検査」「通常検査」の2種類があります。

即日検査だと、1時間程度で検査結果が分かります。保健所でもこの即日検査が増えてきました。

検査した日の後にまた出直す手間がなく1日で終わります。

その一方、通常検査だと、検査してから1週間から10日くらいして検査結果が出ます。

本人が直接結果を聞きに出直す必要があります。

代理人や電話、メールなどで検査結果を知ることは出来ません。

 

通常検査と即日検査3

 

【③確認検査】

もしもあなたがスクリーニング検査で「陽性」と判定されると、次に確認検査を受けることになります。

この検査では「偽陽性」が出ることはありません。従って、確認検査で「陽性」の結果が出ると、「陽性」が確定します。

確認検査には「即日検査」はありません。検査してから1週間から10日くらい後に検査結果が分かります。

 

【④告知・治療】

あなたが確認検査で「陽性」であることが確定すると、直接あなたへ面談で告知されます。

電話や手紙、メールなどを使った告知はありません。

医師や専門スタッフが今後の治療や日常生活に関する注意点を説明すると同時に、あなたのメンタル面をケアするため、カウンセラーが対応します。

 

先ほども説明したように、現代医学ではエイズ発症前にHIV感染が分かれば坑HIV治療によってエイズ発症を防ぐことも可能です。

その為の治療方法や、今後の生活をカウンセラーがいっしょに考えてくれます。

家族や職場に対して陽性だったことを話すのか、話さないのか。

また、話すとすれば、どう言えばいいのか。

こういったことをあなただけで悩むのではなく、カウンセラーがいっしょに考えてくれるのです。

 

HIV検査はどこで受けられる?

あなたがHIV検査を受けるには、保健所や病院に行くか、あるいは郵送式検査で自宅で検査も可能です。

 

HIV検査はどこで

 

HIV検査を受ける一番のおすすめは保健所です。

なぜおすすめかと言うと、無料だし匿名検査ができるからです。仮に陽性判定になってもすぐに専門病院を紹介してくれます。

治療へのプロセスにつながりやすいです。

 

治療へつなぐ、と言う点では病院の方がおすすめではないかと思われるかも知れませんね。

しかし、病院は有料だし、匿名検査が可能な病院は少ないです。

 

そして、保健所にしろ病院にしろ、人目に付くのは嫌だ、対面検査は嫌だ、と言う人もいます。

こうした人たちが利用しているのが郵送式のHIV検査キットです。

今や、保健所のHIV検査を上回る利用数となっています。

郵送式HIV検査キット使用量

*HIV 郵送検査の実態調査と検査精度調査(2019-2021)

新型コロナの影響もあって、保健所がHIV検査まで手が回らない事情もあるでしょう。

郵送式HIV検査が保健所検査を補っている現状がハッキリ出ています。

保健所・病院・郵送式検査の比較

郵送式のHIV検査を、保健所、病院でのHIV検査と比べてみました。

項目/場所 郵送検査 保健所 病院
①検査費用 ・3,000円~5,000円 ・無料 ・抗原抗体検査
3,000円~7,000円

・NAT検査
15,000円程度
②匿名検査 ・可能 ・可能 ・病院による
③検査可能時期 ・感染機会から3ヶ月後 ・2ヶ月後~3ヶ月後
保健所による
・1ヶ月~3ヶ月後
病院による
④検査結果 ・2日~5日後
検査会社による
・即日検査
約1時間後

・通常検査
約1週間後
・即日検査
約1時間後

・通常検査
約1週間後
⑤メリット ・誰にも知られず検査可能
・匿名検査可能
・自分の都合のいい時に検査
・他の性感染症とセットで検査可能
・無料、匿名検査可能
・医療スタッフがサポート
・確認検査まで可能
・陽性判定の時、対応が早い
・確認検査まで可能
・他の性感染症とセットで検査可能
⑥デメリット ・有料
・医療行為を伴うサポートは不可
・スクリーニング検査のみ
・検査できる日が限定
・予約必要の保健所も多い
・人目が気になる人もいる
・有料
・匿名検査不可の病院も多い
・人目が気になる人もいる

 

何度も書きますが、HIV検査の一番のおすすめは保健所です。

でも、どうしても保健所や病院に行けない人は、ずるずる検査を先延ばしにするより、郵送式のHIV検査を考えてみてください。

どこで受けようと、早期のHIV検査が救命的検査であることに変わりありません。

あなたが避けるべきは、「いきなりエイズ」を発症してしまうことです。

 

HIV検査に健康保険は使えるか?

あなたが病院でHIV検査を受けるとき、健康保険は使えるのでしょうか?

HIV検査の健康保険適用については、次のように決められています。

「間質性肺炎等後天性免疫不全症候群の疾病と鑑別が難しい疾病が認められる場合やHIVの感染に関連しやすい性感染症が認められる場合でHIV感染症を疑わせる自他覚症状がある場合は、本検査を算定できる。」(平成16年2月27日保医発第0227001号)

ちょっと読んだだけでは意味が分かり難いですね。

結論から言うと、HIV(エイズ)検査を病院で受けるときは、条件付きで健康保険の適用が認められます。

 

それはどんな場合かと言うと、次の3つのケースがあります。

1.あなたに間質性肺炎など、エイズの疾病と区別するのが難しい疾病が認められた場合。

間質性(かんしつせい)肺炎とは、肺の間質組織に炎症を起こす疾患の総称です。

つまり、肺に炎症が起きているとき、それがHIVの感染によるものなのか、それとも他の病原体なのか、調べる必要がある場合には、保険の適用になると言うことです。

肺炎以外でも同様に調べる必要があれば、HIV検査は保険の適用となるでしょう。

 

2.あなたにHIV感染に関連のある性感染症が認められ、かつHIV感染症を疑わせる自覚症状がある場合。

HIVと同じ感染ルートの性感染症に感染 していれば、HIVも疑うのはある意味当然です。

しかも、本人に自覚症状があれば、なお疑いは濃くなります。

梅毒、クラミジア、淋菌などはみな該当しますね。

こんな場合には、HIV検査は健康保険を適用出来るということです。

 

3.あなたが病院のHIV検査でスクリーニング検査陽性となり、確認検査を必要とする場合。

全ての病院で保険適用になるかどうかは不明。病院で確認してください。

 

以上が病院での健康保険適用の条件です。

 

従って、あなたが自分でHIV感染を不安に思って病院へ行った場合は、HIV検査は保険適用外であり、全額自己負担となります。

医師が診察によってある程度HIV感染を疑うケースじゃない と保険が適用されないのです。

上記内容については、「これでわかるHIV/AIDS診療の基本」(南江堂)を参考にさせて頂きました。

 

もしもあなたが実際に病院でHIV検査を受けようと思えば、念のために病院にて保険適用の条件を確認の上、検査を受けることをお勧めします。

 

では、逆にあなたが健康保険を使える条件を満たしているのに、わざと健康保険を使わずにHIV検査を受けることは可能でしょうか。

例えば、どうしても家族にHIV検査のことを知られたくない場合などですね。

そんなときは、

「健康保険の適用外でお願いします。」

とストレートに言うか、

「健康保険証を作っている最中です。」

とでも言えば、健康保険を適用せずにHIV検査をしてくれます。

その代わり当然ですがHIV検査は全額自己負担となり、3,000円から7,000円ほどの費用がかかります。

 

HIV検査の擬陽性とは?

HIV検査のスクリーニング検査は非常に感度の高い検査のため、疑わしい検体は陽性判定にして見逃しません。

そのため、本当は陽性ではない、「擬陽性」が発生します。

そうやって「陰性」判定の正確さを担保している訳です。

 

では、スクリーニング検査で陽性判定が出た時、実際に陽性である確率はどのくらいでしょうか。

逆に言えば、実際にはHIVに感染していない確率はどの程度でしょうか。

これについては厚生労働省の関連サイト「HIV検査相談マップ」に詳しく書かれています。

過去のデータから、次のようなことが分かっています。

●保健所HIV検査では、1000人に3人が陽性である。陽性率0.3%

●通常検査では1000人に3人が擬陽性である。擬陽性率0.3%

●即日検査では100人に1人が擬陽性である。擬陽性率1%

 

以上のデータから、あなたが保健所でHIV検査を受けた結果が陽性だったとき、それが本当の陽性なのか、擬陽性なのか、次の計算式で確率が分かります。

 

【通常検査の場合】

通常検査の偽陽性率

通常検査では、1000人のうち3人が擬陽性で、3人が陽性だと分かっています。

従って、あなたが通常検査で陽性になった場合、擬陽性か、陽性か、その確率は50%です。

 

【即日検査の場合】

即日検査の偽陽性率

即日検査も分かりやすく1000人で考えてみます。

まず、陽性者は1000人中3人です。

擬陽性は100人に1人ですから、1000人なら10人です。

つまり、即日検査を1000人が受けると、3人は陽性で10人は擬陽性です。

従って、あなたが即日検査で陽性判定を受けた場合、本当に感染している陽性の確率は13人中の3人で確率23%です。

本当は感染していない、擬陽性の確率が77%で、感染していない確率の方がずっと高くなっています。

 

現在、保健所のHIV検査は利便性の高い即日検査が多くなっています。

あなたが陽性判定を受けても、本当にHIVに感染している確率は23%です。

けっしてHIV感染が確定した訳ではないので、必ず確認検査を受けてください。

 

ウインドーピリオドとは?

あなたがHIV検査を受けるにあたって、必ず知っておくべきことの1つにウインドーピリオドがあります。

ウインドーピリオドとは、あなたがHIVに感染しているのに、血液検査では陰性になってしまう期間を言います。

従って、ウインドーピリオド中に検査で陰性になっても、本当の陰性なのか、偽陰性なのか、区別がつきません。

あなたがHIV検査を受ける時は、このウインドーピリオドから抜けたタイミングで検査を受けてください。

検体によってウインドーピリオドは異なる

ウインドーピリオドが生じる理由は、検査で見つけようとする対象が、まだあなたの体内に検査で見つかるほど存在しないからです。

HIV検査の検体は、抗体、抗原、核酸の3種類があります。

検 体 ウインドーピリオド
HIV抗体(HIV-1型 HIV-2型 IgG・IgM) 4週間~12週間
HIV抗原(HIV-1型 p24タンパク質) 3週間~4週間
核酸(HIV-1型 RNA) 5日~2週間

 

それぞれの検体によるウインドーピリオドは、保健所、病院、医療機関などの資料によるとまちまちです。

これは安全率をどのくらい見込むかで異なっているようです。

何しろ抗体は人間の体内で生成されるものだから個人差があって当然です。

抗原や核酸はHIVがどのくらい増殖しているか、あるいはどんな検査設備を使うかによっても差があります。

表に示したウインドーピリオドは、大方の平均的な値を拾ったものです。

 

ここで大事なことは、あなたが検査を受けるタイミングが、ウインドーピリオドにかかっていないかどうかです。

感染の可能性があった日から、何日経過して検査を受ければいいか、それはウインドーピリオドによります。

 

厚生労働省のガイドラインでは、感染機会から3ヶ月経って抗体検査を受け、陰性なら感染していないことが確定するとしています。

HIV抗原検査や、核酸増幅検査(NAT検査)などはもっと早く検査可能なのですが、実はHIV-1型しか検査できません。

日本でHIV-2型は数例しか報告されていませんが、しかし可能性がゼロではありません。

従って、HIV-2型の検査が可能なHIV抗体検査のウインドーピリオド(3ヶ月)が、ガイドラインの目安になっているのです。

検査を受けるタイミングは?

ウインドーピリオドを考慮した時、あなたがHIV検査を受けるタイミングはいつがいいでしょうか。

一番検査結果が確実なのは、感染機会から3ヶ月後です。厚生労働省のガイドラインでも3ヶ月後を推奨しています。

HIV抗体検査が可能なので、HIV-1型に加えてHIV-2型の検査もできます。

 

いや、とても3ヶ月まで待てない、もっと早く検査を受けたい、そう思う人は抗原抗体検査を受けてください。

感染機会から2ヶ月後ならかなり精度の高い検査が可能です。ただし、HIV-2型を考慮して3ヶ月以上経ってからの再検査をおすすめします。

 

感染機会から2ヶ月以内に検査を受けたいなら、NAT検査がおすすめです。

最短で2週間後くらいから検査可能になります。

ただし、検査費用が15,000円くらいかかるのと、検査可能な病院が限られていることなど、条件付です。

また、NAT検査ではHIV-2型の検査は出来ないので、3ヶ月後にHIV抗体検査を受ける必要があります。

 

感染機会からの期間 HIV抗体検査 HIV抗原抗体検査 NAT検査
2ヶ月以内
2ヶ月~3ヶ月
3ヶ月以上

 

HIV検査の世代交代と検査対象

国立感染症研究所のホームページによると、日本の保健所で初めてHIV検査が始まったのは1987年です。

その時のHIV検査が第一世代であり、現在は第四世代まで進化しています。

各世代の検出対象とウインドーピリオドを表にしました。

出典はACC(エイズ治療・研究開発センター)です。

 

【HIV検査の世代交代】

項目/世代 第四世代 第三世代 第二世代 第一世代
ウインドーピリオド 最短17日 最短22日 約50日 約50日
HIV-1型
HIV-2型 ×
IgG抗体
IgM抗体 × ×
P24抗原(HIV-1型) × × ×

参考:HIV感染症診断に用いられる各検査の特徴(ACC エイズ治療・研究開発センター)

 

先ほどウインドーピリオドで説明したように、HIV検査の検査対象は次の3つがあります。

●HIV抗体・・・HIV感染によって生成される免疫抗体

●HIV抗原・・・HIVのウイルス粒子を構成するタンパク質

●HIV RNA・・・HIVのRNA遺伝子

HIV検査の世代交代は、何を検出できるか、それで進化してきました。

では、この3つを詳しく見ていきましょう。

 

図1をご覧下さい。私が専門書を参考に自分で作図しました。

従って正確さは保証出来ませんが、イメージだけつかんで下さい。

 

HIV検査のマーカー

 

【HIV抗体とは何か?】

あなたがHIVに感染すると、数週間後に抗体が作られます。

抗体と言うのは免疫機能の1つで、外部からウイルスや細菌が侵入すると、それを退治するために体内で抗体が作られます。

従って、HIV抗体検査とはHIVそのものを見つける検査ではなく、HIVの抗体を見つける検査です。

 

【HIV抗原とはなにか?】

先の抗体検査がHIVそのものを見つける検査ではなかったのに対し、HIV抗原検査ではHIVそのものを見つけます。(正確にはHIVを構成する部品の一部を見つける)

実際に何を見つけるかと言えば、p24と呼ばれるタンパク質です。

このp24はHIVの増殖に必須のタンパク質で、HIV感染初期から検出が可能です。

これが抗原検査の大きなメリットで、抗体が出来る前にp24抗原は検査が可能なのです。

ただ、この検査ではHIV-1型しか検査できません。HIV-2型は検査できないのです。

それゆえ、抗原検査を単独で行うことなく、抗原・抗体検査として組み合わせて使われます。

 

【HIV遺伝子とはなにか?】

人間をはじめ、多くの生物にはDNAとRNAと言う、2種類の遺伝子を持っています。

しかし、HIVにはRNAしかなく、RNAウイルスと呼ばれています。

このHIVのRNAを検査するのがNAT検査(核酸増幅検査)です。

 

核酸をマーカーとする検査の最大のメリットは、ウインドーピリオドが最短であり、最も早期の検査が可能なことです。

HIV抗体検査が感染から3ヶ月後でないと正確に検査出来ないのに比較すると、格段に早期検査が可能になります。

それゆえ、献血で集めた血液も、全数このNAT検査を行っています。

 

どうしてこんなに早期の検査が可能かと言えば、核酸を増幅するからです。

詳しい原理は省きますが、1つのRNAを2つに、それをまた4つに、そして8つにと、倍々に増やしていきます。

こうして微量のRNAでも何万倍にも増幅して、精度の高い検査が可能になっています。

ただし、NAT検査ではそれなりの設備や環境が必要なため、ごく一部の限られた医療機関でしか実施されていません。

NAT検査の原理については、北海道赤十字血液センターに詳しい記事が出ています。

 

HIV検査はどんな人におすすめ?

国立病院機構 東京医療センターの本田美和子氏が、かつて執筆された「エイズ感染爆発とSAFE SEXについて話します」にはこう書かれています。

『もし、あなたが誰かと一度でも性的な接触をした経験があれば、HIVに感染している可能性がある、と考えて構いません。』

何とも強烈な指摘ですが、可能性だけを言うなら確かにそうでしょう。

 

私がHIV検査を受けたのは、感染機会の後に急性HIV感染症を疑う症状を連発したからです。

感染機会があって、症状まで疑ったのですから、検査を受けるこれ以上の動機はありません。

しかし、私ほど明確な動機がなくても、感染機会に少しでも心当たりがあれば、それがたった1回だったとしてもぜひ保健所へ行ってください。

例えあなたがHIV感染の不安を感じていなくても、可能性が存在する限り検査は必要です。

 

日本ではほぼ毎年、HIV感染が分かった時点ですでにエイズを発症している人が3割前後います。

もし、エイズ発症前にHIV検査を受けて治療を受けていればエイズ発症を防げた可能性が高いのです。

繰り返し書きますが、早期のHIV検査は救命的検査です。エイズ発症を未然に防ぐ可能性が高くなります。

 

HIV検査の受け方 注意点まとめ

最後に、HIV検査を受けるにあたっての注意点をまとめておきます。

①HIV感染の不安を少しでも感じたら、すぐにHIV検査を受ける。

HIV感染の不安があればむろん、仮に不安がなくても感染機会があったのなら、HIV検査は必要。

HIV検査を先延ばしにしていると、もしHIVに感染していた場合、「いきなりエイズ」となってしまいます。

早期のHIV検査は救命的検査となります。

 

②HIV検査にはウインドーピリオドが存在する。

感染機会から3ヶ月を待たずにHIV検査を受ける場合、検査元にウインドーピリオドを確認してください。

ウインドーピリオドによっては再検査が必要になります。

 

③スクリーニング検査には擬陽性がある。

通常検査では1000人に3人、即日検査では100人に1人が擬陽性です。

スクリーニング検査で陽性になっても、確認検査で陽性になるまではHIV感染確定ではありません。

 

最後に繰り返しますが、早期のHIV検査は救命的検査となってあなたの命を救います。

同時に、あなたの大切なパートナーを守ることにもなります。

あなたにとって本当に怖いのは、HIVに感染していることではなく、感染に気付かないまま「いきなりエイズ」を発症することです。

どうか勇気を出してHIV検査を受けてください。

 

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