エイズ動向委員会

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厚生労働省エイズ動向委員会から発表された「令和3(2021)年エイズ発生動向年報」を要点だけ分かりやすくまとめたものです。

詳細はオリジナルデータをご覧ください。

なお、記事に使っているグラフは全て私がデータから作図したものです。

 

【2021年 エイズ発生動向概要】

●新規HIV陽性者 742件(過去20年間で18番目の報告数)

●新規エイズ患者 315件(過去20年間で19番目の報告数)

●合計 1,057件(過去20年間で18番目の報告数)

●保健所におけるHIV検査 58,172 件(過去20年間で20番目の件数)

●保健所におけるHIV相談 54,551 件(過去20年間で20番目の件数)

 

エイズ動向委員会 委員長コメント

委員長コメントから、特に大事だと思う部分を抜粋しました。

●新規報告数全体に占めるAIDS患者報告数の割合は、依然として約3割のまま推移している。AIDS発症防止のためには、HIV感染後の早期発見が重要である。

●HIV感染リスクがある方は、早期発見のため、積極的に保健所等での無料・匿名検査を受けていただきたい。

●HIV感染症は予防可能な感染症であり、適切な予防策をとることが重要である。また、AIDS発症防止のためには、早期発見と早期治療が重要である。

ほぼ毎回、同じコメントです。

とにかく早期のHIV検査を強く推奨されています。

 

HIV陽性件数の累計

2017年末の時点で、累計は以下の通りです。

●新規HIV陽性 23,231件

●新規エイズ患者 10,306件

●合計 33,537件

 

【HIV陽性・エイズ累計】

HIVエイズ累計
図1 HIV陽性・エイズ累計

 

新規HIV陽性件数とエイズ患者の報告状況

2010年から2021年までの新規HIV感染者と新規エイズ患者の推移です。

 

【HIV陽性・エイズ推移】

HIV感染者とエイズ患者
図2 新規HIV感染者・新規エイズ患者

 

【男女別HIV陽性】

男女別の新規HIV感染者の推移です。男女ともに近年減少傾向にあります。

ただし、新型コロナの影響で検査控えが発生していることも考えられます。(委員長コメント)

男女別HIV
図3 男女別の新規HIV感染者の推移

 

【男女別エイズ】

男女別の新規エイズ患者の推移です。男女ともに近年減少傾向にあります。

男女別エイズ
図4 男女別の新規エイズ患者の推移

 

新規HIV陽性・エイズ患者の感染ルート

2021年度の新規HIV感染者の感染ルートです。

グラフを見れば分かりますが、HIV感染の最大感染ルートは性的接触です。

不特定多数との接触を避ける、コンドームを使用する、などが効果的な予防法となります。

 

【HIV陽性感染ルート】

同性間の性的接触が71.6%で圧倒的に多くなっています。

全て男性同士で、女性には同性間の感染ルートはありません。ただし、両性間性的接触を含みます。

HIV感染ルート2
図5 新規HIV感染者の感染ルート

 

【エイズ感染ルート】

新規エイズ患者の感染ルートです。

同性間の性的接触が51.4%を占めています。

全て男性同士で、女性には同性間の感染ルートはありません。ただし、両性間性的接触を含みます。

エイズ感染ルート
図6 新規エイズ患者の感染ルート

 

男性同士の性的接触が最大感染ルートになっています。

理由として、

●避妊の必要がないのでコンドームを使用しないケースが多い。

●アナルセックスによる出血で感染リスクが高まっている。

医療サイトや専門書には必ずこの2点が指摘されています。

 

新規HIV陽性・エイズ患者の年代別分布

【HIV陽性 年代別分布】

20代、30代のHIV陽性者が多いのですが、50歳以上にも全体の14.4%が存在します。

HIV感染に年齢は関係ありません。

シニア世代でも感染機会があればHIV検査が必要です。

新規HIV年代別分布
図7 HIV陽性年代別分布

 

【エイズ 年代別分布】

新規エイズ患者の29.2%は50歳以上です。

50歳以上はHIV感染が分かった時はすでにエイズを発症していた、「いきなりエイズ」の割合が高くなっています。

早期のHIV検査で陽性が分かれば、エイズ発症を抑えることが出来ます。

新規エイズ年代別分布
図8 エイズ年代別分布

 

いきなりエイズの状況

エイズ動向委員会の委員長コメントにも繰り返し出てきますが、早期のHIV検査で「いきなりエイズ」を防ぐことができます。

坑HIV治療が進んだ現在でも、エイズ発症前の治療開始の方が予後がいいのです。

 

【新規HIV陽性といきなりエイズ】

図9の新規HIV陽性には新規エイズ患者を含みます。

いきなりエイズの割合=新規エイズ患者÷(新規HIV陽性+新規エイズ患者)

HIV感染者といきなりエイズ
図9 新規HIV陽性といきなりエイズの割合

日本の「いきなりエイズ」は毎年30%前後で、1985年からの累計でもほぼ30%となっています。

つまり、HIV感染が検査で分かった時、すでにエイズを発症していた人が10人中3人いると言うことです。

HIV感染の予防が何より大事ですが、次に大事なのは「いきなりエイズ」の予防です。

それには早期のHIV検査しかありません。

 

【年代別いきなりエイズの割合】

いきなりエイズは年齢層が高くなるほど、割合も大きくなります。

高齢者ほどHIV感染に対する危機感やHIV検査に対する関心が薄れるのでしょうか。

年代別いきなりエイズ
図10 年代別いきなりエイズの割合

 

【50代以上のいきなりエイズの割合】

50代以上に限定して「いきなりエイズ」の割合を見てみると、過去から現在までずっと全体平均より20%近くも高いことが分かります。

若い世代以上に要注意と言えます。

50代以上のいきなりエイズ
図11 50代以上のいきなりエイズの割合

 

自分自身の経験を考えてみると、高齢者ほど保健所や病院で人目を気にする傾向があると思います。

どうしてもHIV検査を受けに行くのは気が重く、先延ばしになってしまいます。

その解決先として郵送式のHIV検査キットを利用する手もありです。

若い人より、高齢者こそ需要があると言えるかも知れません。

 

保健所におけるHIV検査件数と相談件数

2020年以降、新型コロナの影響がもろに出て、保健所でのHIV検査件数は減っています。

確かにHIV検査まで手が回らない状況もあったと思います。

早く新型コロナが終息して欲しいものです。

 

【保健所のHIV検査・相談件数】

保健所のHIV検査数と相談数
図12 保健所のHIV検査・相談件数

 

献血件数とHIV陽性件数

献血では全数をHIV検査しています。

ウインドーピリオドが最短のNAT検査を個別に行っているのです。

献血のHIV陽性件数から分かることは、潜在的HIV陽性者の推移です。

何しろ、年間に500万件のデータですから、信ぴょう性が高いです。

グラフからお分かりのように、HIV陽性の件数は減少傾向が続いています。

 

【献血のHIV陽性件数】

献血件数とHIV陽性数
図13 献血のHIV陽性件数

 

潜在的HIV陽性者が減ったからと言って、あなたのHIV感染のリスクが小さくなった訳ではありません。

くれぐれも感染予防、不安があれば早期のHIV検査をお忘れなく。

 

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