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HIVやエイズことは素人の私にはよく分かりません。
でも、自分がHIVに感染しているかも知れないと不安を抱えていた時、かなりネットや専門書で調べました。
HIV検査を受けて陰性と分かった後も、HIV感染予防の為に情報を集め続けました。
そのうち、自分のことだけじゃなく、周囲のことにも関心を持ち始めました。
日本のHIV感染事情、エイズ動向を知りたいとも思うようになりました。
そうした私が集めた情報を記事にしています。
医療の素人目線で知りたいことを集めた記事でもあります。
何かあなたのお役に立つ情報があれば幸いです。
HIVとエイズはどう違う?
HIVとエイズの違いを正確に説明できますか?
HIVには、HIV-1とHIV-2の2種類あることをご存知ですか?
エイズが出現してもう40年余り。
なのに、なぜ完治させる治療法が見つからないのでしょうか?
こうしたHIVやエイズに関わる基本的な疑問にお答えします。
素人の私が専門書を片手に、なるべく分かりやすく解説してみました。
急性HIV感染症
もしもあなたがHIVに感染すると、感染後2週間から6週間くらいに、風邪やインフルエンザに似た症状が出ることがあります。
(一説には感染者の50%に発症するそうです。)
具体的には、発熱、頭痛、下痢、倦怠感、喉の痛み、リンパ腺の腫れ、発疹などです。
こうしたHIV感染急性期の症状を、急性HIV感染症と呼びます。
下の表をご覧下さい。(重複発症あり)
【急性HIV感染症の症状】
症 状 | 頻 度(%) |
発熱 | 96% |
リンパ節腫脹 | 74% |
咽頭炎 | 70% |
発疹 | 70% |
筋肉痛・関節痛 | 54% |
下痢 | 32% |
頭痛 | 32% |
吐き気・嘔吐 | 27% |
肝脾腫 | 14% |
体重減少 | 13% |
口腔白苔 | 12% |
神経症状 | 12% |
「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)から引用
表のような症状は放置しておくと自然と消えて治ります。
それであなたが安心してそのままにしていると、体内でHIVは増殖を続け、免疫力はどんどん低下していきます。
やがて日和見感染症を発症し、エイズと認定されることになります。
急性HIV感染症の症状が出た時にHIV検査を受けておけば、エイズ発症を防ぐことも出来たはずです。
早期のHIV検査はエイズ発症を防ぎ、救命的検査となります。
急性HIV感染症についてもっと知りたい人はこちらから
➡怪しい症状連発!HIV感染の不安につぶされ、検査から逃げた私
HIV検査の受け方と注意点
HIV検査を受けるなら、保健所が一番のおすすめです。
無料だし、匿名検査ができます。
私もHIV検査は保健所で受けましたが、受付から結果通知まで1時間もあれば完了します。(即日検査の場合)
採血も微量ですぐに終わります。
ただ、検査結果が陽性だった場合、次の段階として確認検査を受けることになります。
このように、HIV検査はスクリーニング検査と確認検査の2段階になっています。
かつては致死的疾患だったHIV感染症も、今では早期発見によってエイズ発症を防ぐことが出来ます。
私もHIV検査は怖かったけど、感染機会に心当たりがあれば、勇気を出して検査を受けて欲しいと思います。
あなたにとって怖いのは、HIV検査の結果が陽性と分かることではなく、分からないままエイズを発症してしまうことです。
早期のHIV検査は救命的検査となります。
HIV検査を受ける時の注意点としては、感染機会からどのくらい日数を経過して検査を受けるか、と言う点です。
それぞれの検査にはウインドーピリオドと言って、感染していても陰性となる期間があります。
従って、ウインドーピリオドを過ぎてからHIV検査を受けないと正確な判定が出来ません。
HIV検査についてもっと詳しく知りたい人はこちらから
HIVの行為別感染確率
HIVの行為別の感染確率を紹介します。
HIVは感染力の弱いウイルスですが、だからと言って油断も安心もできません。
どんなに小さな確率でも、感染した人にとっては100%であり、誰でも感染するリスクはあります。
【行為別1回当たりの感染確率(コンドームなしの場合)】
感染リスク | 感染の可能性 |
輸血 | 90% |
静脈注射ドラッグ使用時の針の共有 | 0.67% |
アナルセックス(受け入れ側) | 0.5% |
針刺し事故 | 0.3% |
膣を使ったセックス(女性側) | 0.1% |
アナルセックス(挿入側) | 0.067% |
膣を使ったセックス(男性側) | 0.05% |
フェラチオ(受け入れ側) | 0.01% |
フェラチオ(挿入側) | 0.005% |
*厚生労働省エイズ対策研究事業『HIV相談マップ』より
性行為の中ではアナルセックスが最も感染リスクが高く、また確率は小さいですがオーラルセックスでもHIVは感染します。
感染確率をもっと詳しく知りたい人は。こちらからどうぞ。
➡HIVの行為別感染確率と、男性の同性間性的接触に感染が多いわけ
エイズ発生動向
厚生労働省エイズ動向委員会が公開している年報から、主な指標を紹介しています。
【2021年 エイズ発生動向概要】
●新規HIV陽性者 742件(過去20年間で18番目の報告数)
●新規エイズ患者 315件(過去20年間で19番目の報告数)
●合計 1,057件(過去20年間で18番目の報告数)
●保健所におけるHIV検査 58,172 件(過去20年間で20番目の件数)
●保健所におけるHIV相談 54,551 件(過去20年間で20番目の件数)
感染ルート別の集計や、感染者の年齢分布、いきなりエイズの割合、保健所HIV検査の件数など、エイズ動向委員会のデータを分かりやすくグラフ化しています。
今の日本でHIV感染やエイズの動向がどうなっているのか、ぜひご覧ください。
あなたのHIV感染予防に役立てば幸いです。
エイズ動向委員会年報の詳細はこちらからご覧ください。
エイズ指標疾患
HIV感染者が、23種類指定されているエイズ指定疾患のどれか1つでも発症すると、エイズ患者と認定されます。
いずれも日和見感染症であり、健康な免疫力があれば発症しない病気です。
【2021年のエイズ指標疾患分布】
指標疾患 | 2021年 | 合計 | 合計の% |
①ニューモシスティス肺炎 | 202 | 5,542 | 53.8% |
②カンジダ症 | 63 | 2,788 | 27.1% |
③サイトメガロウィルス感染症 | 64 | 1,470 | 14.3% |
④HIV消耗性症候群 | 20 | 999 | 9.7% |
⑤活動性結核 | 18 | 629 | 6.1% |
⑥HIV脳症 | 21 | 454 | 4.4% |
⑦カポジ肉腫 | 11 | 409 | 4.0% |
⑧非ホジキンリンパ腫 | 9 | 325 | 3.2% |
⑨クリプトコッカス症 | 6 | 277 | 2.7% |
⑩単純ヘルペスウィルス感染症 | 3 | 236 | 2.3% |
⑪トキソプラズマ脳症 | 5 | 221 | 2.1% |
⑫反復性肺炎 | 1 | 172 | 1.7% |
⑬進行性多発性白質脳症 | 5 | 158 | 1.5% |
⑭非結核性抗酸菌症 | 2 | 131 | 1.3% |
⑮化膿性細菌感染症 | 1 | 113 | 1.1% |
⑯原発性脳リンパ腫 | 3 | 84 | 0.8% |
⑰リンパ性間質性肺炎 | 1 | 41 | 0.4% |
⑱クリプトスポリジウム症 | 0 | 31 | 0.3% |
⑲サルモネラ菌血症 | 0 | 31 | 0.3% |
⑳イソスポラ症 | 1 | 8 | 0.1% |
㉑ヒストプラスマ症 | 0 | 7 | 0.1% |
㉒浸潤性子宮頸癌 | 0 | 3 | 0.0% |
㉓コクシジオイデス症 | 0 | 1 | 0.0% |
合計(報告数) | 315 | 10,306 | 100.0% |
それぞれの疾患について、ざっくりした情報をつけてあります。
興味のある人はこちらからどうぞご覧ください。
HIV感染と全身の発疹・帯状疱疹
HIV感染者の90%は何らかの皮膚疾患を発症するとされています。
急性期の皮疹や、帯状疱疹もそうした皮膚疾患です。
私はHIV感染の機会に心当たりがあった頃、全身の発疹と帯状疱疹を経験しました。
どちらも生まれて始めてだったため、これは間違いなくHIVに感染していると、パニック状態になりました。
写真は私が経験した全身の発疹です。
・
この時、私が調べたHIV感染による皮膚疾患を記事にまとめてあります。
どの皮膚疾患も確かにHIV感染に見られるものですが、だからと言ってHIVに感染していると断定はできません。
事実、私はHIVに感染していませんでした。
従って、過剰に恐れる必要はないのですが、無視するのも危険です。
もしもあなたに、HIV感染の機会に心当たりがあって、何らかの皮膚疾患が出たら、迷わずHIV検査を受けることをおすすめします。
HIV感染と皮膚疾患についてもっと知りたい人はこちらからどうぞ。
私の保健所 HIV検査体験記
私は国内外の性風俗で遊び、怪しい症状を連発しまくった当時、勇気を出して保健所でHIV検査を受けました。
電話で予約するところから、当日の担当者とのやり取り、検査結果の伝達まで、緊張しまくりの体験談です。
むろん、保健所によって雰囲気ややり方は異なるでしょうが、これから保健所でHIV検査を受けようと思う人の参考にはなると思います。
ぜひ、お読みください。
HIV感染(エイズ)のお役立ちリンク集
あなたがHIV感染やエイズのことで悩みを抱えていたら、ぜひ一人で片付けようとせず、専門家に相談してください。
無料、匿名での相談ができます。
●HIV検査相談マップ(厚生労働省関連)
HIV検査に関する相談・検索サイト
●HIV拠点病院(厚生労働省関連)
全国のエイズ治療を行う拠点となる病院の紹介
●HIV・エイズ相談窓口(厚生労働省関連)
メール、LINEによる相談
●HIV電話相談(厚生労働省関連)
HIV感染者サポート団体の紹介
この他にもHIV感染、エイズ動向など、最新の情報を入手できるリンクあります。
また、保健所でHIV検査を受けたい人向けには、最寄の保健所検索リンクも紹介しています。
ぜひ、お役立てください。